続・素朴な疑問
(16)

メールではなぜ複数の人に自動転送できないのだろう?

 メール文化はなやかである。誰でも簡単にメールアドレスを取得して気軽にメール交換ができる時代となった。最近は一人で複数のメールアドレスを保持していて、自動転送機能と組み合わせそれぞれ目的ごとに受取る箱(受信フォルダ)を変えることさえできる。これを利用すると受信メールの整理には大変便利である。

 ところで私はいつも疑問に思っていることがある。それはメールの自動転送機能では、どうして一つのメールを一度に複数の場所(あるいは複数の人と言ってもよい)に転送できないのだろう? 必ず転送先は一ヶ所に限られている。そうしないと困る事情でもあるのだろうか。これは私がメール事情に疎いための単なる誤解かもしれないが。

 実はこれができると至極便利なのだ。たとえば複数の仕事場を持っていて、それぞれ異なるメールアドレスを使っているような場合である。たとえどこに居ても、その場の仕事には関係なく自分宛のメールは何時でも即時に受けられるようにしたい。こう考えるのは(横着な)私だけのわがままであろうか。一つのメールアドレスだけで何時もモバイル機器を(重いだろうなぁ〜)持ち歩いている人には到底理解してもらえないかもしれないが。

 そこで私は最近うまい方法を考えついた。ちょっとしたテクニックを使って、次のようなメールアドレスを作ることに成功したのである。

 .e@xxxx.com へ送れば、会社へ
 ..e@xxxx.com へ送れば、会社と家へ
 ...e@xxxx.com へ送れば、会社と家と学校へ

 この方法は、実はあまりエレガントとは言えないのであえて仕組みを公開することはしないが(*)、当面の目的を達することはできそうである。これでしばらくは我慢することにしよう。

 それにしても、メールではなぜ複数の人に自動転送できないのだろう? あぁ、今夜も眠れそうにない。■
【注】(*)もしこういった使い方に関心がある方は、上記アドレスのいずれか(どこに送れば一番私を捕まえやすいかは各自の判断にまかせる)に質問すれば回答が得られるかもしれません。


【追記】この文章ができあがった後で、私が加入しているプロバイダーではこのサービスを始めたようである。登録されているメールアドレス1つに限られるが最大4ヶ所へ転送することが許される。無料で取得できるメールアドレスでも同様のサービスを始めてほしいものだ。そうすれば多転送アドレスを複数個持てるようになる。あぁ、これで今夜は何とか眠れそうだ。