(11)ロコモ対策

(11-2)ロコモの早期発見と予防対策
鈴木章生先生による解説:【音声ボタン削除

  食事の観点から
  ・食事の観点から
  ・コロモティブシンドローム(ロコモ)とは運動器症候群のことで、
   身体を支えて動かす運動器の障害によって立つ歩くといった機
   能が低下してしまう
  ・歩行や日常生活に支障をきたし要介護という状態になる。ある
   いは要介護になる可能性が高くなる
  ・原因は、一つは生活習慣にある
  ・高齢になると突然ロコモになる訳ではない
  ・日頃の運動不足、偏った食事など生活習慣がある(悪い?)方に
   つながる
  ・特に運動習慣がないと運動機能が徐々に衰える 
  ・痩せすぎると骨や筋肉が弱くなり、逆に肥満になると膝にかか
   る負担が増えて関節の軟骨にダメージを与える

  食生活のポイント
  ・ロコモの予防には、丈夫な強い骨と筋肉を作ること
  ・そのためには、毎日の食事をしっかりと摂ることが大事
  ・栄養バランスの良い食生活の実践

  低栄養の状態
  ・偏った食事の摂り方によって栄養の足りない(低栄養の)状態に
   なる高齢者が少なくない
  ・低栄養になると老化が加速し、筋力が低下することで骨折しや
   すくなり寝たきりにつながる悪循環の原因となる
  ・低栄養状態を防ぐには、食品を多様に摂取するすることが重要
  ・高齢者は低栄養になると痩せてきて急激な筋肉量の減少を招き
   骨粗鬆症を起こしやすく要介護までの期間が短い傾向がある
  ・働き盛りまでは肥満予防を心掛け、65歳を過ぎたら痩せすぎに
   注意する

  具体的に食べるもの
  ・具体的に食べるもの
  ・10種類の食品を毎日食べる
  ・頭文字を取って さ あ に ぎ や か に い た だ く

    魚
    油
    肉
    牛乳
    野菜
    海藻
    芋
    卵
    大豆
    果物
   の10種類です

  ・このように多くの食品を摂るほど低栄養になり難く、近世 骨
   が維持されて歩く速度が早いことが分かっている
  ・特に蛋白質とビタミンDは摂った方が良い
  ・蛋白質は、卵, 牛乳, 肉, 魚, 大豆に多く含まれ、ビタミンD
   は魚介類, きのこ類に多く含まれる
  ・筋肉は蛋白質でできているから筋肉を増やすには蛋白質をしっ
   かりと摂る
  ・1日の蛋白質の摂取量は、筋肉を維持する場合は体重1kgあたり
   1gr。筋肉を増やす場合は体重1kgあたり1.2gr-1.5grが目安
  ・蛋白質は1食で摂るよりは3食に分けて摂る方が筋肉量や筋力を
   高く保てる
  ・一人暮らしの高齢者は蛋白質を不足しがちになるので十分な注
   意が必要
  ・ビタミンDは、きのこ類、特に天日干しした しいたけなどは日
   光に当たることでビタミンDは(太陽光線で)合成されるので、
   1日15分程度の日光浴が有効
  ・蛋白質とビタミンDを一緒に摂りたければ、魚介類としてはマ
   グロ,イワシ,サンマ,サケ,ウナギが、あるいはタマゴが最適