3 健康情報プログラム

(12)天野篤先生の医療相談

(12-3)血管の石灰化の影響
天野篤先生による解説:【音声ボタン削除

 血管の石灰化
 ・血管が石灰化すると土管のように固くなる
 ・動脈硬化は、最初は血圧の影響で「蛇行」という現象が起る
 ・その後、血管が脆い人は「拡張」つまり動脈瘤ができ
 ・次の段階で、コレステロールが溜まるアテローム動脈硬化になる
 ・その流れを経て血管の中の中膜にカルシウムが沈着し石灰化する
 ・そして最終的に動脈硬化になる

 石灰化で起こる病気
 ・動脈硬化の石灰化は、日本人に多い高血圧、糖尿病が加わると起
  りやすい。この2つの組み合わせから発病しやすい糖尿病精神症
  や腎臓が悪化する透析患者は必発と言われている
 ・透析患者の場合は血液の銀とカルシウム等のミネラルのバランス
  が崩れるので、これがうまくいっている人は血管の石灰化は起こ
  り難いが、透析患者は崩れてくるので石灰化がスピードアップし
  てしまう

 悪玉コレステロールとアテローム
 ・アテロームとは
 ・動脈硬化のグチャグチャしたものが血管の中におできのようにで
  きる。血圧の影響で破けると中のコレステロールが外に出て、そ
  こに血小板が集まって血管が詰まってしまい心筋梗塞や脳梗塞を
  起こす
 ・アテロームが出来ても、それをかためる薬がある。スタチンと言
  って悪玉コレステロールを下げ、動脈硬化を悪化させない薬
 ・コレステロールは放っておいて良いという医者もいるが、相当弱
  っている人や相当の高齢者なら別だが、働き盛りの人は手当てを
  しないと血管病を起こす確率が高くなる

 注意すべき点
 ・注意すべき点は、
  石灰がらみでカルシウムの摂り過ぎを気にするけれど、逆に不足
  すると骨粗鬆症になりやすくなる
 ・こういう人は、体内のカルシウムが不足するから骨からカルシウ
  ムが血液中に出てしまうので血管にカルシウムしんちょう(?)を
  起こす
 ・加齢で体力の衰え感ずる人は、低カルシウムの問題で背骨の圧迫
  骨折などで生活に支障きたすことがある
 ・カルシウムの多いものを積極的に摂ることが大切
 ・コレステロールを気にしながらも、たまごや肉を制限し過ぎない
  ことが大事
 ・まず食生活
 ・あと運動によってミネラルの使われ方を正常化する
 ・その上で、ときどき採血してカルシウムの異常がないか調べる
 ・カルシウムの異常があるとホルモンの系統の病気で起こる
  腫瘍性に2次的に起きることもある
 ・早めに検出して減量すればよい。それで管理できる場合は早期に
  治療受をける

 胸の痛み
 ・胸の奥が痛む、あるいは締め付けられるような場合
 ・典型的な狭心症
 ・運動によって誘発される場合は、気を付ける
 ・じっとしていて起こる場合は、スタチンの副作用で起こることが
  ある
 ・治療がうまくいっているのか副作用なのか、主治医の先生とよく
  相談する
 ・経験の浅い医者は分からないことがあるから気を付ける
 ・まずは、良い医者を選ぶ ! ことが大切