(16)食中毒

(16-1)食中毒
服部学園 鈴木あきら先生による解説:【音声ボタン削除

  食中毒とは
  ・食中毒とは、食品や飲み物などの飲食物あるいは添加物、容
   器、包装などを介して人に発症する急性の胃腸炎障害という
   健康障害が起ること
  ・食中毒は特に7〜9月の高温多湿という夏の気候で多く起こる
  ・この時期は細菌の繁殖するのに適しているだけでなく体力や
   抵抗力が低下しがちのため食べ物には特に注意が必要

  食中毒のタイプ
  ・どういうタイプの食中毒が多いか
  ・かつては腸炎ビブリオとか、サルモネラ菌が食中毒の原因菌
   としてよくあげられていたが、最近は食習慣や食材の管理の
   仕方により大幅に減ってきている
  ・その代わり増えてきている原因菌は、カンピロバクター

  カンピロバクターとは
  ・カンピロバクターは、毎年1,500-3,000人の患者数になって
   いて、にわとり・牛・豚の消化管内に住んでおり、潜伏期間
   は他の食中毒より比較的長いのが特長
  ・特に、にわとりの2割から6割にカンピロバクターが付着して
   いると言われている

  カンピロバクターの症状
  ・症状としてあげられるのは、まずは下痢ですが、1〜3日で快
   方に向かうが多くは自然治癒する
  ・稀に四肢手足の筋力低下を起こすギアンバレー症候群の疾患
   の原因となることもある

  カンピロバクターの予防法
  ・カンピロバクターの予防は、十分な加熱
  ・この細菌は熱に弱いから、肉は十分に加熱して調理する
  ・特に子供、高齢者は免疫力が低いので中まで十分に加熱する
  ・目安は65度で1分以上
  ・鳥刺しの生は食中毒を起こす恐れがあるので、生の触感を味
   わいたいのなら表面に火が通っていることを必ず確認する
  ・カレーやシチューなど大量の作り置きには注意が必要
  ・1日置いた場合は加熱をしてからが基本
  ・ずべての食中毒に言えることだが、予防のためには、まずは
   手洗い
  ・普通の石鹸でも20秒〜30秒かけて洗う
  ・親指、指先、指の間はしっかりと洗う
  ・まな板などの調理器具の手入れが肝心
  ・まな板は傷つきやすく傷つき菌が付着しやすく、まな板を介
   して他の食品に付着する恐れがあるので洗浄乾燥を徹底する
  ・加熱処理したものは早く食べる
  ・保管する場合は10度C以下の低温に
  ・小分けして冷蔵庫に入れ、食べる直前には再度加熱すること
   を忘れない
  ・以上のことを必ず守って欲しい