(20)脳と心を整える

(20-1)幸せホルモン
有田秀穂博士による解説:【音声ボタン削除

  セロトニンの活性化
  ・現代人の生活スタイルが心配
  ・セロトニンという脳内の幸せホルモンを長年研究してきた
  ・現代生活が幸せホルモの分泌をあまり促さない悪い状況にな
   っている
  ・セロトニンの活性化因子は、
    (1)お日様を浴びること、
    (2)身体を動かすこと、
    (3)人とのグルーミング(grooming)をすること
  ・現代生活は、パソコン、スマホのいわゆるIT社会になり、こ
   れを理論的に使うようになると部屋にこもって太陽を浴びな
   い、机の前に座りっぱなしで身体を動かさない、というセロ
   トニン神経が普段から活性化されない社会生活を送るように
   なってしまった
  ・実際、厚生労働省の統計によれば、セロトニン欠乏症によっ
   て起こるうつ病の(患者)数がうなぎ上りになっている

  欠乏度のテスト
  ・自分自身のセロトニンの状態がどうなっているか確認する方
   法
  ・セロトニン道場で患者さんを見ているが
  ・セロトニン欠乏度のテストを行なっている
  ・チェック項目は、20項目
  ・点数を取る
  ・全くなければ 0、少しあれば 1、中程度あれば 2、強くあれば 3

  ・(朝の不調)
   (1) 朝頭がすっきり目覚めない
   (2) 朝から疲れている
   (3) 朝身体のどこかに痛みがある
  ・(夜の睡眠)
   (4) 寝つきが悪い
   (5) 中途覚醒がある
   (6) 夢を見る
  ・(自律神経)
   (7) 低体温症  35度以下
   (8) 低血圧  100以下
   (9) 便秘
  ・(顔つき,姿勢)
   (10) 表情がとろんとしているかどうか
   (11) すぐにかがみこんでしまう
       姿勢筋がしっかりしていない証拠
  ・(筋肉に対するセロトニン効果)
   (12) 噛む力が弱い
  ・(セロトニン欠乏)
   (13) 関節、筋肉が痛い、調べても痛みが取れない
   (14) 頭が慢性的に痛い、偏頭痛
  ・(心の問題)
   (15) キレ易い
   (16) 落ち込み易い
   (17) 集中して作業ができない
  ・(生活習慣)
   (18) パソコンを長時間使うかどうか
   (19) 昼夜逆転の生活をしていないか
   (20) 太陽光を浴びることがない
       こういう生活を長くしている

  ・セロトニン欠乏の状態になってうつ病のような病気が出てく
   る

  テストの評価
  ・点数的には
   10 以下は 問題なし
   10 -- 20 軽度のセロトニン欠乏
   20 -- 30 中程度のセロトニン欠乏
   31 以上 重症のセロトニン欠乏

  ・診察に来るのは20, 30 点台の人が多い