(24-2)帯状疱疹と免疫力
清水俊彦先生による解説:【音声ボタン】
免疫力が落ちる
・帯状疱疹になる時期は、
・風邪を引きやすい時期、あるいは年末年始の疲れの溜まる時
期には免疫力が落ちる
・潜んでいた帯状疱疹のウイルスが暴れてくる
・これは水疱瘡(みずぼうそう)のウイルスだから、小児期に感
染すると神経の中に潜んでいる
・神経節(神経のサテライト)に潜んでいて、それが免疫力が落
ちてくると再活性化してくる
・それが、いろいろな症状となって出てくる
・神経の中で暴れて神経痛を起こしたり、皮膚にでてくるとい
わゆる帯状疱疹(水ぶくれ)となる
・これから春先、冬の疲れが出てほっとする時期、秋口等の季
節の変わり目、年末年始に帯状疱疹が現れやすい
免疫グロブリン
・うまくコントロールされている人は出ない可能性もある
・水疱瘡になると免疫グロブリンといって免疫を抑える成分が
できる
・人によって免疫グロブリンの持ちが違う
・重症だった人は免疫グロブリンの量がすごく上がり長持ちす
る
・軽かった人は、注意しなければならないのは20-30代ぐらい
の人で、ワクチンで小児期に済ませた人はワクチンの菌体の
量が少ないから免疫グロブリンの生産がよくない
・長くて20年くらいしか持たない
・ところが自然に感染した人は40-50年くらい持つが、このく
らいが限界
・ある一定の量に落ちてくると神経の中に潜んでいるウイルス
を抑える力がなくなる
目の近くで発症した人
・免疫グロブリンがあっても、ある一定の量に落ちてくると神
経の中に潜んでいて暴れるのを抑える力がなくなる
・目の近くの三叉神経の第二枝領域に帯状疱疹が発症した人は、
1年以内に脳卒中を起こす可能性がある
・普通の人の1.4から1.5倍(から5倍?)なりやすい(台湾から
の報告で分かっている)
・何人も経験している。目の周りに帯状疱疹が出てから一年以
内に血管乖離(血管が裂けて)脳卒中を起こしている。何人も
経験がある
ワクチン接種を
・脳の血管の周りに三叉神経が来ているから、その中で血管に
損傷を食らわす
・身体(お腹)に出た人は問題ないが、特に首から上に出た人は
1年以内は注意しないと血管損傷をきたしやすい
・帯状疱疹のワクチンができた
・アメリカの場合、48歳くらいで全部うつ
・医者に行かなくても薬局でうってくれる
・40代後半から50代前半までに皆ワクチンをうつ
・そのころに免疫グロブミンが落ちてくるからそこで一回少量
の菌体を入れる
・もう一度免疫グロブミンの生産を上げる
・20年から30年持てば、だいたい人生の終りまで持つ
・そういうシステムになっている
医学会の都市伝説
・日本でも50歳ぐらいからうった方が良いと厚生労働省でも推
奨している
・20代で帯状疱疹になる人が多い
・ほとんど小児期にワクチンで済ませた人
・母子手帳を見れば分かる
・ワクチンで済ませた人は、希望20-30年が限度(MAX)
・40代-50代でもう一度うった方がよい
・帯状疱疹は一度かかれば、二度とならないというのは大間違
い(医学会の都市伝説)
・やはり免疫グロブミンの生産が落ちてくるとまたなる
・医者へ行き定期的に免疫グロブミンを測ってもらうとよい
その他の病気予防に
・アルツハイマーにも関係しているということもアメリカで分
かっている
・多発性硬化症という神経疾患に関係する(神経のカバーを溶
かす)病気で、これにも帯状疱疹が関係していることが分か
ってきている
・帯状疱疹という病気は決して皮膚科だけの病気ではない。神
経に関係する病気であるという認識を持つことが大切
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