(27-2)中高年の受けるべき身体検査
和田秀樹先生による解説:【音声ボタン削除】
中高年の受けるべき身体検査
・(人間ドックを受けて)血液検査の結果に一喜一憂する人が多
いが、コレステロール値が高い、血圧が高い、血糖値が高い
というのは何故まずいか?
・動脈硬化になる。それが最終的に進むと心臓の周りの血管が
詰まって心筋梗塞になる
・血圧が高い人は、脳の血管が破れてくも膜下出血になったり
する
・心臓ドックと脳ドックという最終的なポイントを押さえる
ことの方が大切
・つまり、いくら血圧や血糖値が高くても上がり止め効果が来
ない人がいるので
・心臓ドックを受けて心臓の血管が狭窄していなければ安心、
・逆に狭窄が来てた時、日本の心臓血管の内科的治療が進んで
いるのでステントといって広げる道具やバルーンで膨らませ
る。そういう処置を受けられる
・解離性動脈瘤も早く見つかるとある程度の処置が可能
・脳ドックに関しては、動脈瘤が見つかればそれに対して予防
的な治療をすることでくも膜下出血の予防ができる
血圧の高い人は薬をのんだ方がよいか?
・一般的にはそうだが、昔なら血圧が160位で血管が破れたが
今は栄養状態が良いから200位でも動脈瘤がない限り破れな
い
・動脈瘤があるかどうかを見つけることの方が大事
脳ドックを受けても脳の老化は避けられない
・脳ドックの現状では、残念ながら脳の血管が狭くなっていて
も動脈瘤があったとはき役立つが
・それで脳が老化していて認知症になるのが早いかもしれない、
と分かったところでそれを止めることはできない。若返らせ
ることはできない
脳の老化を止めることはできない
・100歳まで生き抜くためには脳の老化を遅らせることが重要
・iPS細胞が実用化すれば、血管を若返らせることかできるよ
うになるかもしれない
・脳だけは中身があるから入れ替えることはできない
・認知症になるかならないかは同じ位脳が縮んでいても脳が元
気な人とそうでない人がある
・それは脳を使い続けたかどうかによる
脳の老化を遅らせる
・同じ位の脳の変化でも、脳が老化していくけれど脳を使い続
けたかどうか
・認知症になるのを遅らせることができる
・認知症になってからでも脳を使い続けると進むのが遅くなる
・100歳まで生きるか、早死にするか、認知症になるかという
時代だから、それを少しでも遅らせること
・認知症自身はそれほどひどい症状になるものではない。
極端に怖がる訳ではないから少しでもなるのを遅らせるよう
頭を使い続けてほしい
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