(29-2)歯周病と全身疾患との関係
歯科医の倉治ななえ先生による解説:【音声ボタン削除】
歯周病の怖さ
・歯周病を甘くみてはいけない
・歯周病は、虫歯と並ぶ歯科の二大疾患であり歯周病菌による
感染症である
・歯周病は、歯を支えている歯周組織を破壊してしまう病気な
ので本当に怖い
・虫歯は歯に穴があくだけだが、歯周病は歯そのものが失われ
てしまう
歯周病は合併症
・歯周病は糖尿病と並ぶ合併症と言われている(六番目の合併症)
・歯周病に罹っている患者は様々な全身疾患との関連が分かって
きている
・糖尿病が有名だがそれ以外にも歯周病菌が血管の中に入ってし
まって動脈硬化を引き起こし、その結果 脳梗塞や心筋梗塞、あ
るいはそのまま歯周病菌が肺の中に入って誤嚥性肺炎を起こす
・早産、低体重児、最近ではアルツハイマー病を重篤にさせる因
子であることも分かってきている
・早産、骨粗鬆症、低体重児出産。これは妊娠中の女性が歯周病
に罹っていると歯周病菌の出した炎症性のサイトカインが子宮
を収縮させる作用がある。それが早産になってしまったり低体
重児出産になる
・様々な全身疾患との関連が証明されてきている。甘く見てはい
けない
・歯のケアは命がけでやらないといけない
歯磨きの基本はFBI
・ブラシ(B)の基本
・直角に歯の面に当ててみがけば虫歯は防げるが
・歯周病を防ぐには歯周ポケットが歯の周辺にあるがそこに入れ
込むように斜め45度に歯ブラシ傾けて歯周ポケットの中を磨く
ような気持で静かに1本ずつ優しい力で磨く
・力強く磨くのは良くない。かえって歯周組織を痛めつけてしま
う
・フロス(F)が大事
・フロスをするか、死を選ぶか
・一番新しい研究では、毎日歯間清掃と言ってフロスや歯間ブラ
シで歯と歯の間を磨いていると
・10年間の死亡リスクが3割減るということが証明された
・パルス
・ジェット噴流、パルス(イケリゲーション(I))
・プラークになる前の食べかすを落とすと良い
・ネバネバしてからでは落としにくい
・これだけでも良いが自力では限界がある
・歯医者に行って歯周病にかかっているか検査を受け
・歯周病だと診断されたら
・歯医者と歯科衛生士と二人三脚で生涯に渡って管理を受けてほ
しい
・自分だけでは無理(歯石は取れない)
・3カ月に1回、2カ月に1回、最近は1カ月に1回は歯医者に行っ
ている
・全国の人がそうなってほしい
・健康のために歯医者を活用してほしい
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