(29-3)歯みがきとウイルスの関係
倉治ななえ先生による解説:【音声ボタン削除】
口の中を清潔にすると・・・
・口の中を清潔にすると肺炎の発生率が下がる
・インフルエンザ予防にもつながる
・肺炎は誤嚥性肺炎だからすぐ分かるが
・インフルエンザはウイルスが喉の粘膜から人間の身体の細胞の
中に入り込んで自分で増殖し細胞の中から飛び出してくる、と
いうことを繰り返して病気になるが
・喉の近くに(歯磨きを怠っていると)歯周病菌や歯垢の中の細菌
が増大するとこのサイクルを手助けしてしまう
・細胞の中にインフルエンザウイルスが入るときには、インフル
エンザウイルスは自分たちで蛋白質を溶かす「プロテアーゼ」
という酵素を出して入り込む、人間の細胞の中から飛び出すと
きには「ノイラミニダーゼ」という蛋白質を溶かす酵素を使っ
て飛び出すが、歯周病菌と歯垢の中の細菌は「プロテアーゼ」
も「ノイラミニダーゼ」も両方とも作るが、忙しくて歯磨きを
何日もできないでいると発症率はインフルエンザの10倍となる
・口腔ケアをおろそかにしていると様々な細菌が増殖していく
・インフルエンザウイルスの発症を助けてしまう
・反対にインフルエンザの薬のタミフルやイレンザは、これらの
「ノイラミニダーゼ」の働きを悪くするものなので
・歯磨きをしないとタミフルやイレンザも効かないということ
口腔ケアシート
・最近は口のケアに、口腔ケアシートを使っている
・介護施設でよく使われているが、健康な人も使っている
・歯の周りのプラークを取りさって
・次に、シートを指に巻き付け優しい力で全ての口の中の粘膜の
汚れを取る
・それからフロスして、歯磨きをすると効率的にすべてのプラー
クが取れる
・このシートはドラッグストアの介護用品売り場で買える
・「お口のふきふきシート」,「口腔ケアシート」,
「ふきふきナップ」・・・
・寝たきり老人の口の清掃のためのものだが、これからは健康な
人こそ使うべき
FBI+ケアシート
・最初に、歯と口の粘膜,頬,舌,上顎もすべて丁寧に拭い去って
からフロス(歯磨き)を始めると良い
・コロナウイルスの具体的対策として
免疫力アップに効果があるか?
・インフルの予防に良い
・免疫対策として有効かはこれから研究しなければならないが
我々は、実感として分かっている
・口の中をきれいにするということは健康でいられると
・具体例としてインフルの予防になっている
・実証されている
その他
・風邪をひいたとき、あるいはインフルエンザに罹ったときは
歯ブラシは早めに取り替える
・できるだけ清潔なもので行う
・ブラシはティシュかハンカチで拭いて乾燥させてキャップを
かぶせる
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