(30-2)生にんにくとの違い
篠浦伸禎による解説:【音声ボタン削除】
にんにくは健康に欠かせない食材
・にんにくは薬効が高い。古代エジプトの時代4千年前から使
われていた
・中国では医食同源で、その考え方でにんにくは他に類を見な
いほどの素晴らしい薬や食材として予防医学や治療に使われ
てきた
・今でも、にんにく抽出液を投与する治療法がある
・アメリカでは、がん予防の一番トップは実はにんにくであり
アメリカでも認められている
生のにんにくとどう違うのか
・含まれる成分の違い
・生のにんにくの健康増進作用はアリシンという成分にある
・これは、にんにく油ではアホエンという成分
・まずアリシンから説明すると
・にんにくを切ったりすったりすると強い匂いが出る。これは
アリシン
・アリシンというのは、生にんにくの細胞内にある無臭のアリ
インとアミノ酸の一種といしょくかん(?)という部分にある
アリナーゼという酵素が混ざることによって匂いを発する
・アリインがアリナーゼによって分解されるとアリシンという
化合物になる
・アリシンというのは基本的にはビタミンB1を吸収しやすく
する作用がある。そのためにスタミナ源となる
・ビタミンB1にはどういう作用があるかと言うと、炭水化物
を材料にして・・・身体に欠かせない栄養素
・ビタミンB1が減ると身体がだるくなる。体力が落ちて疲れ
やすくなり、いらいらしたり、やる気が失われることにつな
がる
・ビタミンB1はデリケート。熱に弱く水に溶けやすい。身体
の中で吸収はしにくい
・一気にとっても貯蓄できなくて尿から排泄されてしまう
・アリシンを取るとビタミンB1と結びついて、腸で吸収でき
るようになるのでにんにくを食べるとビタミンB1を吸収さ
せてスタミナ源として有用になる
アホエンについての補足
・基本的には先ほど説明したアリシンと同じように、アホエン
も生にんにくには含まれていなくて、食べても摂れない
・にんにくを切ったりすりおろしたものを植物油やアルコール
に漬け込むことによって初めて吸収される成分
・アリシンとアホエンを比較すると、
アリシンは分解されやすく不安定な成分
・アリシンを有効に取り入れたいなら、食べるために切ったり
つぶしたりする必要がある
・アホエンはそれにくらべて安定した成分である
・アホエンを含んだにんにく油はアリシンに比べて保存性に優
れていて取り扱いが簡単という特徴がある
・アリシンは、強い匂いと強い刺激があり、生で食べると胃の
粘膜を傷つける副作用がある
・アホエンは油漬けにするので強い匂いや臭気性が低くなる。
身体に良い様々な効果が安定して供給される
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