素歩人徒然 ソフトウェアと定年 初版原稿
素歩人徒然
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「ソフトウェアと定年」(初版原稿発見)


── 社内掲示板に掲示した最初の原稿

 古い資料を整理していて、以前書いた「ソフトウェアと定年」というエッセイの初版がプリントされたものを発見した。社内掲示板の vox と称する欄に掲示したものである(日付は 1994-04-02 となっている)。これはテーマが余りに私的なものだったので、これまで社外のインターネット環境に掲載したことはない(一部手直しして『ソフトウェアの法則』(中公新書)に掲載)。しかし当時の東芝青梅工場のことが記述されているので懐かしく思いながら読み返してみた。

 東芝の不正会計問題を発端とする一連の騒ぎの中で東芝コンピュータ開発の由緒ある拠点(青梅事業所)は売却されてしまった。この地で会社生活のほとんどを過ごしてきた私は、単に「さびしい」というような単純な言葉では表現できない程の無念の思いを抱いている。青梅工場への鎮魂の思いを込めて、ここに掲示することにした(テキストファイルは存在しないので、プリント用紙をそのまま複写し画像化しました)。