素歩人徒然 傘の始末 日傘
素歩人徒然
(175)

傘の始末


── 日傘はどう後始末すべきか

▼日傘を畳みながら考えた
 今年も猛暑である。立秋を過ぎたとはいえ、まだまだ外出中は日傘が手放せない毎日である。
 そんな中、帰宅して愛用の日傘を畳みながら思った。今日は傘がやけに重く感じられる。雨に濡れた傘が重くなるのは分かるが、熱を帯びた傘も重くなるのだろうか。そんな筈はあるまい。

 私の日傘については、【素歩人徒然(174)】の日傘 で紹介したが、強い太陽光を避けるため内側に特別な遮光生地(*1)が張ってあるものを使っている。それが重さに影響しているのだろう。太陽光に曝されて熱くなった傘を折り畳んでいて、ふと些細な疑問が浮かんだのである。熱いままの傘をそのまま畳んで傘袋に入れてしまって良いものだろうか。何らかの後始末をする必要があるのではないか、と思ったのである。
【注】(*1)この生地には、遮熱・遮光効果がある(遮光率99.99%以上、UV遮蔽率99%以上)と記されている。
▼雨傘の後始末
 ここで私は、雨傘の場合は今までどうしていたかを考えてみた。

・こうもり傘
 私は大雨が予想されるような場合は大型のいわゆる“こうもり傘”を使うことにしている。しかし天候の悪い日はできるだけ外出を控えるようにしているから、こうもり傘を使用する機会は滅多にない。
 こうもり傘を使った場合は、帰宅後玄関の外に置いてある傘立て(大きな縦長の壺)にそのまま入れてしまうことが多い。入れる前に傘の開閉を2〜3度繰り返して雨滴を払い落す程度のことはしているが、大抵は家人が週末の天候のおだやかな日を選んで玄関先に並べて干してくれることになっていた。

・携帯型の折り畳み傘
 それほどの雨にならないときは、携帯型の折り畳み傘を使っている。この場合は帰宅後の後始末にはいろいろなケースがある。
(1)玄関の外に、開いたまま置いて乾かす(ただし風の強い日や夜間は避ける)
(2)玄関内のたたきに、開いたまま置いて乾かす(傘3つ分くらいは置ける)
(3)雨で激しく濡れた場合は、そのまま小さく折り畳んで玄関内、または玄関外に置く(「放置する」という表現の方が正確かもしれない)
(4)小雨程度であまり濡れていない場合は、自分の部屋の中に開いたまま置いて乾かす

 まあ、この程度のことを、ほとんど意識することなくやっていたようである。

▼日傘の後始末
 さて、日傘の扱いであるが、放熱させるためそのまま開いた状態で自分の部屋の中に置いておくことにした。小一時間もすれば畳んで仕舞い込むことができるようになる。

 ただ、今はまだ日傘に特別な関心を持っているから丁寧に扱っているが、使い慣れるともっとぞんざいに扱うようになるに違いない。そうなると、何も後始末らしきことはしなくなるかもしれない。

 多分、以下のように分類されると思う。
(1)適当な場所に開いたまま放置する
(2)折り畳まないまま中棒に巻き付けた形で放置する
(3)晴雨兼用に使っている内に、自然と雨用の傘と同じ扱い(!)になる

 無精者の私めは、どうやら(3)になりそうな気がするのである。

 ところで、貴方の御意見はどうですか? えっ、日傘など使ったことがない! そりゃまた遅れていますねぇ。先ず、日傘の良さを理解するところから始めることをお勧めしましょう。